管理職に昇進したものの、「自分に向いているのか分からない」「部下とうまく関係が築けない」といった悩みを抱える方は少なくありません。プレイヤーとしては優秀でも、管理職にはまったく異なるスキルや心構えが求められます。
本コラムでは、管理職としての基本的な役割や求められる心構え、身につけるべきスキルを分かりやすく解説します。これから管理職を目指す方、すでに就任している方、人事担当者にとっても有益な実践知を提供します。
< このコラムでわかる3つのポイント >
1.管理職に向いている人・向いていない人の具体的な特徴
2.マネジメントに必要な心構えを業務の中で体系的に身につける方法
3.実務で活かせる管理職スキルの習得ステップ
Contents
管理職とはどんな人に向いているか
「プレイヤーとして優秀=管理職に向いている」とは限りません。管理職は、個人で成果を出すのではなく、チームで成果を出すための環境と関係性をつくる役割を担います。そのため、求められる資質や特性も異なります。ここでは、管理職に向いている人の特徴を具体的に見ていきましょう。
他者の成功を喜べる人
管理職は、部下の育成とチーム全体の成果にコミットする立場です。自分の業績よりも部下の成長や成功を「自分ごと」として喜べるかが重要な資質です。これができる人は、部下からの信頼も得やすく、心理的安全性のあるチームを築けます。
組織視点で物事を考えられる人
管理職は、個人最適ではなくチームや会社全体の最適を考える役割です。たとえば、自分でやった方が早い仕事でも、あえて部下に任せて育成機会をつくる判断が求められるなど、長期的視点が不可欠です。
感情をコントロールできる人
チーム運営にはミスやトラブルがつきものです。感情的に叱責するのではなく、冷静に対応できるかが管理職としての信頼に直結します。安定した判断力や対応力は、部下の安心感にもつながります。
多様な価値観に対応できる人
年齢や価値観が異なる部下と関わるうえで、画一的な接し方では限界があります。個々の性格や能力に応じた対応ができる柔軟さと共感力がある人は、チーム運営がスムーズになります。
以下の表は、管理職に向いている人の特徴を整理したものです。こうした特性を持つ人材は、組織の中で管理職としての力を発揮しやすいといえるでしょう。
特徴 | 内容 |
---|---|
利他的マインド | 他者の成長や成功を心から喜べる |
組織視点 | チーム全体の成果を優先して考えられる |
感情の自己管理 | 冷静な判断・対応ができる |
柔軟な対人力 | 部下一人ひとりに合わせた接し方ができる |
管理職に必要な心構え

管理職に昇進した瞬間から、求められる「考え方」は大きく変わります。これまでのように自分の成果だけに集中するのではなく、部下やチームの成果をいかに引き出すかが最大のテーマとなるのです。そのためには、スキルだけでなく、根本となる「心構え」を持つことが不可欠です。
部下の成長が自分の成果
管理職の評価は、「部下をどれだけ育てたか」「チームとして成果を出せたか」で判断されます。したがって、部下の成功を自分の成果として捉えるマインドが必要です。自分でやった方が早い業務でも、あえて任せて育成の機会を与えることが、長期的な成果につながります。
信頼は先に与えるもの
「信頼されてから信頼する」のではなく、管理職はまず自分から信頼を与える立場です。信頼されることで、部下は安心して自発的に動けるようになります。ただし、過度な放任ではなく、報告や相談の仕組みは適切に整える必要があります。
正しさより柔軟性を重視
管理職になると、自分のやり方が「正しい」と思いがちですが、それではチームは機能しません。多様な部下の意見を取り入れ、柔軟に対応する姿勢が信頼を生みます。完璧を目指すよりも、変化に対応できる懐の深さが重要です。
成果はチーム、責任は自分
管理職にとって大切な覚悟が、「成果はチームのもの、責任は自分が取る」という姿勢です。うまくいったときは部下の手柄とし、失敗の責任は自分が引き受けることで、部下は安心して挑戦できるようになります。
以下の表に、管理職に求められる心構えをまとめました。こうした心構えを持てるかどうかが、管理職としての信頼と成果を左右するのです。
心構え | 内容 |
---|---|
部下の成長が成果 | 自分でやるより、育てて成果を出す |
信頼を先に与える | 主体性を引き出すための前提 |
柔軟性が信頼を生む | 多様な価値観に対応する姿勢 |
責任は自分が取る | チームに安心と挑戦の機会を与える |
管理職の心構えを身につける方法
管理職としての心構えは、生まれつき備わっているものではなく、意識的な行動と経験の積み重ねによって育まれます。現場でマネジメントを担う中で、自分なりのスタイルを見つけていくことが重要です。ここでは、日々の業務や自己研鑽の中で、管理職に必要な心構えを効果的に身につける方法をご紹介します。
自己理解を深める
心構えの出発点は、自分自身を知ることにあります。管理職は、部下との関わりの中で無意識の偏りや反応を自覚しておくことが大切です。自分の感情の起伏や判断の傾向、価値観の強み弱みを可視化することで、冷静で柔軟な判断が可能になります。自己理解を深める手段としては、以下のような方法が有効です。
- 1日の終わりに振り返りを行い、うまくいった点・反省点を記録する。
- 360度フィードバックで、部下や上司からの評価を客観視する。
- ビヘイビアアセスメントを活用し、自分の行動特性を分析する。
ロールモデルを観察する
優れた管理職の行動を観察することも、心構えを学ぶ有効な方法です。尊敬する上司や社外の著名なリーダーなど、「この人のようになりたい」と思えるロールモデルを持つことで、自分の指針が明確になります。特に効果的なのは、ロールモデルの具体的な言動や判断の背景を「なぜそうしたのか?」と深掘りして分析することです。行動だけでなく、思考の根底にある価値観を理解することで、単なる模倣に終わらない本質的な学びが得られます。
日々の実践から学ぶ
座学や知識だけでは、心構えは定着しません。実際の業務の中で、部下との1on1やチームミーティング、フィードバックの場面などを通じて、管理職としての振る舞いや考え方を実践し、修正していくプロセスが欠かせません。例えば、部下がミスをした際に「なぜできなかったのか」ではなく、「どうすれば次に成功できるか」を一緒に考える姿勢は、建設的なマインドを育てる重要な実践です。
メンターや第三者の力を借りる
独力では気づけない思考の癖や盲点もあります。社内外のメンターや、コーチング・カウンセリングのプロと対話することで、心構えのズレや改善点を客観的に把握することができます。また、自分の悩みや葛藤を言語化することで、内省が深まり、感情の整理にもつながります。
継続的にアップデートする姿勢を持つ
管理職の心構えは、一度身につければ終わりではありません。組織の状況やメンバー構成、ビジネス環境が変化する中で、求められるマインドセットも変わっていきます。
そのためには、常に「学び続ける姿勢」を持ち、自分自身の在り方を定期的に見直すことが重要です。
以下に、管理職の心構えを身につけるための具体的なアプローチをまとめた表を示します。管理職の心構えは経験だけでなく、日々の習慣と意識づけによって少しずつ鍛えることができます。意図的に取り組むことで、より信頼されるリーダーとして成長していけるでしょう。
方法 | 内容 |
---|---|
自己理解の深化 | 感情や判断の傾向を内省し、コントロール力を高める |
ロールモデルの観察 | 優れた管理職の思考や行動を参考にする |
現場での実践 | 業務を通じてマネジメント行動をトライ&エラーで学ぶ |
外部支援の活用 | メンターやコーチとの対話で視野を広げる |
学びの継続 | 書籍・研修・内省を習慣化し、マインドを更新し続ける |
管理職に必要なスキル
管理職には、プレイヤー時代とはまったく異なる役割と責任が求められます。単に「指示を出す人」ではなく、チームをまとめ、目標達成に導くリーダーとしての多面的なスキルが必要です。ここでは、管理職にとって特に重要なスキルを厳選して紹介します。
マネジメントスキル
最も基本となるのが、組織的に成果を出すためのマネジメントスキルです。これは、業務の計画・進捗管理・リソース配分・課題の早期発見と対応など、PDCAを確実に回すための基盤となります。例えば、チームの業務が属人化していると、メンバーの不在時に業務が滞るリスクがあります。こうした状況を未然に防ぐためには、業務の可視化や、役割分担の最適化が必要です。
コミュニケーションスキル
管理職には、相手の立場に立って伝える力と、じっくり聴く力の両方が求められます。
特に、部下との1on1や面談の場では、表面的な報告ではなく、背景にある課題や感情を引き出すための傾聴姿勢が不可欠です。また、上司や他部門との調整も担うため、状況に応じた発信力や交渉力も磨く必要があります。
部下育成スキル
「人を育てること」が、管理職の最大の成果とも言えます。そのためには、部下一人ひとりの特性や伸ばすべきポイントを見極め、成長機会を設計する力が求められます。OJTの設計や目標設定支援、1on1での動機づけなど、育成に関する多様なアプローチを実践するスキルが不可欠です。
問題解決スキル
トラブルや課題に直面した際、感情的に反応するのではなく、構造的に整理し、チームで解決に導く力が求められます。「何が問題なのか」「どこに原因があるのか」「どうすれば再発を防げるか」を分析し、行動に移すスキルは、管理職の信頼性を左右します。
ビジネス視点・戦略的思考
現場だけでなく、会社全体の方針や戦略を理解し、自チームの動きに落とし込む力も管理職には欠かせません。市場環境や経営の方向性をふまえ、「今、自分たちは何に注力すべきか」を判断する視座が必要です。
以下の表に、管理職に求められる主要スキルを整理しています。これらのスキルは一朝一夕で身につくものではありませんが、意識的に学び、現場で実践を重ねることで着実に磨かれていきます。管理職にとってスキルの強化は、チーム力を高める最大の投資と言えるでしょう。
スキル | 内容 |
---|---|
マネジメントスキル | 業務の計画・進捗管理・PDCA運用 |
コミュニケーションスキル | 傾聴・発信・調整・交渉力 |
部下育成スキル | OJT設計、目標設定、1on1の活用 |
問題解決スキル | 構造的な分析と行動への落とし込み |
ビジネス視点 | 経営方針をふまえた戦略的判断力 |
管理職のスキルを身につける方法

管理職に求められるスキルは多岐にわたりますが、それらは先天的な才能だけで決まるものではありません。
多くのスキルは、意識と経験、そして適切な学びによって後天的に獲得・強化することが可能です。ここでは、管理職にとって重要なスキルをどのように身につけ、実務に活かしていくか、その方法を具体的に解説します。
業務の中で「実践型スキル開発」を行う
最も効果的なのは、日常業務の中で意識的にスキルを磨くことです。
例えば、1on1ミーティングでは傾聴力やフィードバックスキルが鍛えられますし、プロジェクト管理ではマネジメントスキルが磨かれます。重要なのは「やりながら学ぶ」姿勢を持つことです。具体例として、部下からの報告を受ける際に、単に結果だけを聞くのではなく、プロセスや課題の背景を掘り下げて尋ねることで、状況判断力と指導力の両方を同時に養うことができます。
フォーマルな研修を活用する
企業の管理職研修や外部セミナーは、体系的にマネジメントの基礎を学ぶ機会として有効です。
特に昇進直後や新任管理職向けの研修では、スキルの全体像が整理され、自己評価の基準を持つことができます。注意すべきは、「受けて終わり」にしないことです。研修で得た知識を実務にどう落とし込むかを意識し、学び→実践→振り返り→修正のサイクルを繰り返すことで、研修の効果が実際の行動に結びつきます。
メンター制度や社内フィードバックを活用する
経験豊富な上司や他部署のリーダーと定期的に対話する機会は、実践知を吸収する貴重な場です。
自分のマネジメント行動についてフィードバックをもらうことで、見落としていた改善点に気づくこともあります。また、チームメンバーからのフィードバックもスキル向上には欠かせません。例えば、「もっと話を聞いてほしい」といった声は、傾聴スキルの改善のきっかけになります。
書籍・オンライン学習で自主学習を継続する
管理職としての学びは、日々の積み重ねが大きな差を生みます。ビジネス書、マネジメント理論、ケーススタディなどを定期的に学習することで、視野の広がりと判断力の強化につながります。最近では、マイクロラーニング型の動画講座やeラーニングも普及しており、スキマ時間で学べる環境も整ってきています。
以下に、管理職スキルを身につけるための代表的な方法を表にまとめます。管理職のスキルは「知ること」以上に「活かすこと」で強化されていきます。すぐに完璧を目指すのではなく、学びと実践を並行して行い、自分なりのスタイルを少しずつ構築していくことが何より大切です。
方法 | 内容 |
---|---|
実務での意識的実践 | 日常業務の中で「学びながら動く」 |
研修・セミナー | 基礎を体系的に理解し、実務とつなげる |
メンタリング・FB | 第三者の視点で課題と改善を発見 |
書籍・動画学習 | 継続的な知識のインプットで判断力を養う |
管理職に向いていない人の特徴
管理職は、組織における要となるポジションです。その一方で、誰もが管理職に向いているとは限りません。
適性のないまま就任してしまうと、本人にとっても、部下やチームにとってもマイナスの影響を与えてしまうリスクがあります。ここでは、管理職に向いていないとされる典型的な特徴を紹介します。必ずしも「これがある=NG」というわけではありませんが、改善のきっかけとして参考にしてください。
自分の成果にしか関心がない
管理職の役割は、自分自身のパフォーマンスよりも、チーム全体の成果を引き出すことにあります。
にもかかわらず、部下への指導や業務分担を避け、「自分がやった方が早い」と全てを抱え込むタイプは、結果としてチームの成長を阻害してしまいます。このような人は、プレイヤーとしては優秀でも、他者への関心や育成意識が低いため、マネジメントの役割を果たすのが難しくなります。
他責思考が強い
トラブルが起きたときに、部下や他部署、環境のせいにする傾向が強い人は、責任を取るべき立場としての信頼を得ることができません。管理職は、組織の中で「最終責任を担う存在」です。うまくいかなかったときに自分のマネジメントのあり方を振り返れず、常に他人を責めるようでは、部下も安心して働くことができなくなります。
感情のコントロールができない
部下に対して感情的に怒鳴る、気分によって態度が変わる、プレッシャーに押しつぶされてパニックになる――
このようなタイプは、職場の心理的安全性を著しく損ないます。リーダーとしては、冷静に状況を整理し、合理的に意思決定する力が求められます。感情を適切にコントロールできない場合は、周囲が疲弊してしまい、離職やモチベーション低下の原因になります。
部下との信頼関係を築こうとしない
管理職は、部下のパフォーマンスを最大化するために、相互の信頼をベースとした関係構築が不可欠です。
しかし、自分の考えだけを押しつけたり、「聞く耳を持たない」姿勢をとっていると、部下は上司に本音を話さなくなります。「部下がついてこない」と嘆く前に、自分の関わり方や言動を振り返る必要があります。
学びや変化を拒む
「自分のやり方が正しい」と思い込み、新しいやり方や部下からの提案を受け入れない人も、管理職には不向きです。現代のビジネス環境は常に変化しており、過去の成功体験がそのまま通用するとは限りません。柔軟に学び、適応し続ける力こそ、管理職に求められる最重要スキルのひとつです。
以下に、管理職に向いていないとされる特徴とその背景をまとめます。これらの特徴を「絶対的な欠点」と捉える必要はありません。むしろ、これらに気づき、意識して修正できる人こそが、真に成長できる管理職候補と言えるでしょう。
特徴 | 説明 |
---|---|
自分中心である | チームよりも自分の成果を優先してしまう |
他責思考 | 問題を他人や環境のせいにしがち |
感情的な対応 | 怒りや不安をそのまま行動に出してしまう |
傾聴しない | 部下の意見を軽視し、独断で進めてしまう |
学ばない | 過去の成功体験に固執し、変化を受け入れない |
管理職のよくある失敗と対処法
管理職に就任すると、さまざまな判断や調整が日々求められます。プレッシャーの大きいポジションであるだけに、誰もが失敗を経験する可能性があります。しかし、重要なのは「失敗しないこと」ではなく、「失敗から学び、改善すること」です。ここでは、管理職が陥りがちな代表的な失敗と、その具体的な対処法をご紹介します。
部下に任せられない(マイクロマネジメント)
多くの新任管理職が最初に陥るのが、部下の業務に過度に介入してしまうマイクロマネジメントです。
「自分でやった方が早い」「失敗させたくない」という気持ちから、部下の裁量を奪ってしまい、結果として部下の成長機会を失わせることになります。対処法は以下の通りです。
- 最初からすべて任せるのではなく、段階的に権限を委譲する。
- 任せる範囲と期待値を明確に伝える。
- プロセスではなく「成果」に注目する。
フィードバックが一方的または不足している
「できていないことは伝えるが、できていることは褒めない」「部下にあまり声をかけない」という管理職も多くいます。この状態が続くと、部下は自分の仕事がどう評価されているのか分からず、モチベーションを失ってしまいます。対処法は以下の通りです。
- 週に1度の1on1ミーティングを設定し、定期的に対話する。
- 改善点だけでなく、努力や成長も言語化してフィードバックする。
- 自分の意見を押し付けず、「聞く」姿勢を重視する。
チーム目標が曖昧なまま進んでしまう
管理職がチームの方向性や目標を明確に示せていないと、メンバーは個別最適で動いてしまい、全体として成果が出にくくなります。結果として、業務の重複や連携ミスが生じやすくなります。対処法は以下の通りです。
- チームの年間目標・四半期ごとの重点項目を共有する。
- 業務ごとに「何のためにやるのか」を明確に伝える。
- 定期的にチームで振り返りの場を設け、認識をすり合わせる。
自分の感情をそのままぶつける
ストレスが高まると、つい部下に強い口調で当たってしまう。このような言動は、一時的に管理職本人はスッキリするかもしれませんが、信頼関係を大きく損ねる原因になります。
- 自分の感情の動きを客観的に把握する習慣(セルフモニタリング)をつける。
- 怒りを感じたときは即座に反応せず、時間を置いて対処する。
- 「行動」にフォーカスしてフィードバックを行う(人格を否定しない)。
以下の表は、管理職がよく陥る失敗と、その対処法の一覧です。失敗は、管理職として成長するための「学びの種」です。大切なのは、失敗を放置せず、振り返りと対処を積み重ねることです。その積み重ねが、信頼されるリーダーとしての礎を築いていきます。
失敗例 | ありがちな行動 | 対処法 |
---|---|---|
マイクロマネジメント | 部下の業務に細かく介入 | 成果に注目し、段階的に任せる |
フィードバック不足 | 評価を伝えず放置 | 定期的な1on1とポジティブな対話 |
目標の不明確さ | チームにビジョンがない | 目標を明文化・共有し振り返る |
感情的な対応 | 怒りをぶつけてしまう | 冷却時間を設け、冷静に伝える |
まとめ
管理職は、単に部下をまとめる役割にとどまらず、チーム全体の成果を最大化し、組織に貢献する存在です。そのためには、プレイヤー時代とは異なる心構えやマネジメントスキルが求められます。
本コラムでは、管理職に向いている人の特徴から、必要とされる心構えやスキル、身につけるための方法、そしてありがちな失敗とその対処法までを幅広く解説してきました。特にこれから管理職を目指す方や、新任管理職としてスタートを切ったばかりの方にとっては、役立つ視点が多かったのではないでしょうか。人事担当者としても、自社の管理職育成の方針を見直すきっかけになるはずです。今後さらに変化するビジネス環境に対応していくためには、管理職の成長が不可欠です。今回の内容をヒントに、自分自身や組織に必要なマネジメントのあり方を見直してみてください。
監修者

- 株式会社秀實社 代表取締役
- 2010年、株式会社秀實社を設立。創業時より組織人事コンサルティング事業を手掛け、クライアントの中には、コンサルティング支援を始めて3年後に米国のナスダック市場へ上場を果たした企業もある。2012年「未来の百年企業」を発足し、経済情報誌「未来企業通信」を監修。2013年「次代の日本を担う人財」の育成を目的として、次代人財養成塾One-Willを開講し、産経新聞社と共に3500名の塾生を指導する。現在は、全国の中堅、中小企業の経営課題の解決に従事しているが、課題要因は戦略人事の機能を持ち合わせていないことと判断し、人事部の機能を担うコンサルティングサービスの提供を強化している。「仕事の教科書(KADOKAWA)」他5冊を出版。コンサルティング支援先企業の内18社が、株式公開を果たす。
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