組織モデルとは
企業組織の持続的な成長を実現するためには、組織課題の本質を見抜き、伝統的組織論に現代のマネジメント理論を組み合わせ、深い洞察と長期的な視点を持ち、その上でそれぞれの企業にあった「組織モデル」を構築することが必要になります。他者とは異なる視点で、このモデルを構築し、それを通じて組織全体の能力向上を図り、企業の競争力を強化していくことが、秀實社のコンサルティングにおける特長になります。
「秀實社組織モデル」の特長
正しい組織を運営するには、組織として機能させるための構成要素のすべてを理解し、各要素を確立させる必要があります。構成要素が関連し、ネットワークさせることで、互いに支え合い、効率的な経営を成立させることに繋がります。そのために、通常は戦略、方針、組織形態、システムからなる組織モデルを構築します。秀實社では、通常の組織モデルに、構成要素として気風、文化、社員を加え、社員の思考、感情、行動も理解し、「秀實社組織モデル」として7つの構成要素をネットワーク化しています。
「秀實社組織モデル」における7つの構成要素
- 戦略(経営戦略)
経営戦略は、企業が市場で成功するための道筋を示すものであり、競争優位を確立、維持するための大局的な方針を意味します。そのため、秀實社では、経営戦略の策定から経営戦略を全社員に浸透させることを重視しています。戦略が単なる理論に留まらず、実際の成果につながるために、戦略の根底にある企業理念やビジョン、行動指針が組織全体にどのように影響を与えるかを徹底的に考察すると共に、戦略を実行する際の障害やリスクについても、事前に分析し、適切な対策を講じることに注力しています。 - 方針(経営方針)
経営方針は、事業を展開する上で全社員が進むべき指針であり、行動規範なども含まれます。具体的かつ明文化する必要があり、組織力を高める要因でもあります。経営方針が曖昧であれば、社員は自らの役割を理解できず、組織力が損なわれます。また、全社員が経営方針の意義を理解し、実践することも必要です。その上で、秀實社では動機づけや業務に影響を与える範囲を定期的に評価し、必要に応じて経営方針の修正を行うことに重点を置いています。 - 組織形態(組織体制)
組織体制は、企業が成長し続けるための基盤であり、目的を果たすため編成する必要があります。経営戦略に応じて、適切な組織体制が構築されていなければ、企業の能力は最大限に発揮されません。秀實社では、企業の成長段階、市場環境に応じて、組織体制を改編することを重視しています。例えば、急成長している段階では、迅速な意思決定を可能にする組織体制が適している場合もありますが、成熟段階では階層型の組織体制が安定した運営を支えることもあります。また、改編により、組織体制が企業文化や社員の行動にどのように影響を与えるかを深く分析し、最適な組織体制を設計することが重要な点であると考えています。 - システム(制度設計)
制度設計は、企業が経営資源を効率的に配分し、管理するための重要な枠組みです。そのため、秀實社では、経営戦略に基づく各種制度の設計(報酬体系など)と共に、その運用状況を定期的に監査し、改善を繰り返すことで、企業の持続的な成長を目指しています。また、組織モデルが企業全体のパフォーマンスに与える影響は大きく、組織モデルを一つの統合システムとして捉え、これを包括的に設計、運用することにより、企業が市場環境の変化へ柔軟に対応できる環境を構築します。 - 気風(組織風土)
気風は、組織における社員の共通の性質や特性、雰囲気を表していて、特にサービス業や接客業では、業績に直接的な影響を与えます。例えば、業務中に感じる負荷や職場内の人間関係により、サービスの質の低下を引き起こし、その結果顧客満足度へ悪影響を与える可能性があります。秀實社では、気風を経営資源の一つと捉え、気風が企業間の競争力へ与える影響を定期的に調査、分析し、必要に応じて改善策の実施に注力しています。 - 文化(組織文化)
組織文化は、組織内における行動規範・バリュー、価値観を表します。その観点から、企業のアイデンティティであり、経営資源と位置付けることもできます。また、組織文化は、企業理念や経営方針を基に組織へ浸透していくため、全社員の動機づけや人事評価にも関連することや採用、定着にも影響し、離職を防ぐことにも繋がります。これを踏まえ、秀實社は、企業の持続的な成長を実現するために経営陣と共に組織文化を築くことに取り組んでいます。また、組織文化が市場でのブランド力や企業価値へ与える影響を調査、分析し、組織文化を戦略的に活用できる環境の構築に注力しています。 - 社員(社員教育)
社員は、組織を構成する要素であり、個人の思考、感情、行動が組織に影響を与えます。社員が持つ知識、技術、経験などを人的資本として、その価値を最大限に引き出し、企業価値の向上につなげるには、個人の思考、感情ではなく、判断や行動は企業のルールに従う必要があります。秀實社では、社員がそのルールを理解し、行動するためにも集合研修や個別指導を定期的に実施、分析し、中長期的での企業価値の向上に重点を置いています。 - 環境(外部環境)
外部環境とは、政治動向、法律や規制、経済や景気、国内外の社会的動向、技術革新動向、市場や業界動向、顧客志向など、企業を取り巻く環境の中で、企業がコントロールできない領域のことになります。それに対応し、自社の競争優位性を高めるためには、社員の思考、感情、行動を個人の判断基準によるものから自社の判断基準によるものへと変革して、組織運営を行うことが必要不可欠となります。秀實社では、社員の教育環境の構築と運用が、それを実現するために重要な点であると考えています。
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